一年のフィナーレにふさわしい日々を過ごすことが出来ました
並べている作品は、どれが売れてもうれしいのですが、今回の展示会は並べ終わって、これはぜひ買っていただけたら嬉しいと思った作品がすべて行き先が決まり、幸せな気分に浸っています。
今の時代、雑貨が大流行りで、この店までたどり着いてくださる方がいらっしゃるのか不安でしたが、小さな店が存続する程度にはいらっしゃるものです。
お蔭で新しい年に、またまたご案内が出来そうです。
今年一年支えて下さった 方々に感謝申しあげます。
2015年12月25日
色いろ、盛り沢山に並びました。
伊藤拡さんの作品は、いつもはお椀が多いのですが、今回は新作と大きな作品を出品していただきました。
古布の飾りと、「えと」の額は中村洋子さんの作品です。
年の瀬の忙しいときですが、ぜひ御来店ください。お待ちしています。
2015年12月13日
今年の師走は小春日和が続き、なんとも不思議な日々です。
そんな中、お正月をテーマにした展示会を始めます。お正月はお酒が美味しく頂ける料理が多く、片口でお酒を注いで飲んでみたいと永年思っていました。伊藤さんの片口が出来上がり、やっとその念願がかないそうです。
いまどき、どれほどの人が片口でお酒を飲みたいと思うのか分かりませんが、朱の片口に金箔入りのお酒を入れて、お正月を迎えたいと思っています。
2015年12月9日
11月に入り大好きなマラソンのシーズン到来で楽しんでいます。
8日には福岡マラソンがあり、雨の予報を沢山の人の力で雨雲を追い払ったようないい天気になり、びっくり。神様も味なことをされるものと感心しました。
マラソンはただ前に進むだけのスポーつなのですが、沢山のひとが沿道に並び応援、その声援に励まされながら前に進む選手、毎回飽かずにテレビ観戦しています。
81歳の誕生日を迎えるに当たり、私の人生もマラソンと同じように沢山の人の応援の声を背に受けて前に進んできたと思っています。
ゴールはまだ見えませんがこれからも一歩ずつ前進したいと思っています。
2015年11月15日
10月も半ば過ぎると、街路樹の銀杏も色づき、秋の気配がしのび寄ってきました。
和食器は、日本の四季に合わせて色々工夫が凝らされいて、日々の食事を引き立たせています。和食が世界遺産に選ばれたこともあり、日本人がその良さに目覚めることができたことは何よりと思っています。
お店では、和食器の良さに魅せられ、日本製に限定して販売を続けてきました。
秋からは漆器の出番です。12月に伊藤さんと輪島塗の展示会を予定しています。伊藤さんは40年来、変わらず塗りにこだわって製作されてこられました。「普段使いに何より」と、皆さんに喜んでいただいています。
2015年10月19日
10月に入り展示場の棚を新しいのに変えるだけのつもりが、一つ替えるとあれもこれも合わなくなり、とうとう台の購入、ブラインドの購入となり、続けてサロンにしている部屋の照明まで替えることとなり、移転以来の設備投資となりました。
昨年の入院から一年が経ち、なんとか動けるようになって医療費を使うことなく過ごせるようになりましたので自分へのご褒美と思っています。
台は彫刻家の新庄さんの作品です。江戸時代の古民家 の梁、柱を使っての作品でなんともいえない味があります。五年ほど前、盆栽展のときに求めて以来の追加の購入です。
お蔭で落ち着いた展示場になりました。
2015年10月15日
7月4日の店主日記で、「秋風の吹くころにいいことがありそうな予感がします」と書いていましたが、その予感が当たりました。
湯呑と急須展はご案内葉書で良さが伝わったせいで、盛況の内に最終日を迎えることができました。
10月からは展示場に新しい棚が入ります。作品が一層輝くことと思います。この辺で一息入れて今後の企画を考えることとします。
まだまだ続けられそうです。
2015年9月20日
「良いものは人を教育する」 ある彫刻家の言葉です。
うつわと絵では、人を教育する品を販売することをモットーにして48年です。
今回は京都の内田さんと鹿児島の黒田さんの湯飲みと急須です。暮らしの中に芸術品を置き、日々、観て、使って、センスを磨いて頂きたいと思っています。
湯呑も急須も1個1万円以上ですが、自信を持ってお勧めします。ぜひご来店いただき、手に取って良さを確かめてみてください。
2015年9月3日
会期中、水曜日(9/9、16)はお休みさせてただきます。
お楽しみ:3割引コーナーを特別に作りました。
8月に入って店はお休み状態が続いています。
取り立てて休みと言わずともこの暑さ、不要不急のもののうえ、ほとんどのお宅に十分そろえていただいていますので今更新しいものを買いに来ることはない方が多いのです。それならば、はっきり日を決めて夏休みのお知らせをしたほうがいいのですが、学校ではないので長期夏休みともいかず、開店はしています。
11時から6時まで看板を出し、着替えをしてきれいに掃除をしていつだれか見えてもいいようにしています。9月の展示会のダイレクトメールができてきましたが、8月の終わり出すことにしています。
満州からの引き揚げ。日本内地にたどりついて69年。「確かな橋」、「危ない橋」を渡った日々のことをひとり静かに思い出してしています。
2015年8月9日
博多の街は山笠で賑わっています。
長らく元気を無くしていらしたお客様が、「この季節になると元気になります」と葉書をくださいました。街の祭りは、そこに生まれ育った人に元気をもたらすもののようです。
私はまだ一人で外出は自信が持てず、家で新聞紙上の記事を見ながら賑わいの街に思いを馳せています。
昨日、思いがけず三年ぶりに鹿児島の黒田さんが新作をもって訪ねてくださいました。立ち止まりそうになっていた心に明かりがともり、新しい企画が浮かんできました。
祭りのようにありがたい出来事で、元気が出てきました。
2015年7月12日
6月は来客も少なく、読書が捗りました。「最澄」、「三国志」ほか手当たり次第にいろいろ読んでつくずく感じていることは、世の流れには逆らえないということです
よくも悪くも、個人の力ではどうする事もできないので、あわてず騒がず自分の想うまま実行するのみ。何のわずらいもない日々を過ごしながら、今の世の中にお役にたてることがあるのだろうかと思っています。
税金の支払いは少なく、高額医療費だけは使っている今の自分が情けない。
秋風の吹く頃にはいいことがありそうな、「予感」だけはしています。
7月4日
5月の展示会が、終わりました。
案内の葉書を送り、張り切って洋服も新調して臨んだ展示会でしたが、結果は残念ながら「一人相撲」に終わったようです。
齢も 80になり、「もう、80歳を過ぎたのだからこの辺で店じまいにするか」、「まだ、80歳だから、もう少し続けようか」、と考ているところです。
今回は「企画ミス」だったかもしれません。今回は食事でいえば、あり合わせのものを並べただけの、個展ではなかったのですから。ガラスの高橋さんに急な引き出物の注文が入って、個展用の新作がほんの少ししかできませんでした。常設の色々の作品の中にほんの少し新作を並べただけの「いろいろ展」になってしまい、、、とあれやこれやの事情が重なったものの、やっぱり「失敗」でした。
この忙しい時世に、気合いの入らない展示会になど、人は足を運んでくださらないことがよく分かりました。もっとも、ここではない別の場所で、本物を作られる作家の皆さんの作品が、それに惚れ込んだ人たちの手を経て、若い世代の人たちに届き、日常の暮らしの中に生きているのであれば、それはそれで幸いなことです。
「まだ」と「もう」の間を、今しばらく漂ってみます。
2015年6月9日
海外旅行には一度も行ったことはありません。でも、「行ったつもり」のお買いものはしています。
飛行機が苦手で海外旅行に行けないお客さまが「行ったつもりで、少し贅沢なお買いものをします」と言われて器と絵を買っていただいたので、私も真似て、「行ったつもりのお買いもの」をしていました。
今回はドイツ製のフライパンを買いました。3月に注文したのが、入荷したとのお知らせをいただき、受け取りに行ってきました。
ドイツのロマンス街道にいくより、はるかに安い料金で満足のフライパンが手にはいり喜んでいます。
2015年5月25日
最近テレビを見ていましたら、若い人が江戸切子に興味を持ち始め、作りたい人が多くなっているそうで喜んでいます。
40年前、輪島塗とカガミクリスタルをメインに販売したいと思いました。カガミクリスタルは創業が昭和9年で、宮内庁や外務省の御用達または高級デパートだけで販売されていたものです。宣伝もあまりなく、どこから仕入れたらいいか分からない程でしたが、なんとかつてをたどって取扱いができるようになり今日に至っています。
長い不況のせいで、輪島塗もカガミも売れ行きが落ち込んでいましたが、またこれから売れるようになると思っています。江戸切子は、180有余年切子職人によって受け継がれてきました。現在カガミクリスタルが様々な伝統紋様を基本に新しい作品を世に送り出しています。
2015年5月21日
長い々トンネルを脱出し、見上げた空は五月晴れでした。
ようやく元気になり、今回の「いろいろ展」をする運びになり、うれしく思っています。売る人に元気がないと物は輝かず、作者に申し訳ないと展示会は一月のランプ展で終わりにするつもりでしたが何とか続けられそうです。
新しい洋服を買う気になり,おしゃれした姿でお客様をお迎えさせていただきます。今回は個展でなく取扱いの作家さん全員の作品を一堂に並べることにしました。
新作が届いてきています。一見の価値あります。ぜひお出かけください。お待ちしています。
2015年5月1日
子供が食べ盛りの頃、仕事が一番頃忙しい時と重なって、いつも「10分待ってね」と言いながら料理をしていました。
今、時間は沢山あるものの長い時間、台所に立つのが苦痛になつています。そこで、またまた10分料理の到来です。コツは冷蔵庫の中にある材料を思い出しながら、レシピを考えることです。昔は車の運転中、今はゆっくり座って本かテレビを見ている時に頭の中で考えています。
昔取った杵つかといいます。若いときは忙しく、今は腰が痛いという違いはありますが、大好きな器のコレクションに助けられ、宅配弁当の世話にならずに過ごせています。
4月10日
4月に入って暖かい日が続き、近くの公園の桜は満開となり花見客で賑わっていましたが、今日は一転、朝からの雨であっというまに花は散ってしまいそうです。
一人で外出も無理で、今年は花見はできそうにないと残念に思っていましたが、花散らしの風のお蔭でマンシヨンの廊下に花びらが飛んできました。思いがけず花見ができ、なんと風流な国かと幸せな気分になっています。
2015年4月4日
風水のことは詳しくないのですが、黄色が金力アツプになる事くらいは知っています。
そこで日賀野さんのヒマワリの絵のことを思い出し、新作を届けていただき展示することにしました。アートは美術館で鑑るものと思い込むのはもったいないことです。ちょっとしたことで気分が晴れやかになるように、美術作品も心豊かな日々を運んできてくれます。
一人でも多くの方がアートとの暮らしを楽しんでくださるよう祈りつつ。
2015年3月8日
カレンダーが新しくなって、部屋に春が来ました。
弥生三月といえば、『朧月夜』『春霞』と色々想像しながら、つい口ずさみたくなる歌があります。
まだ外出できるほどには体調は回復していませんが、大濠公園の柳が芽吹き、桜が咲くころには、散歩に行けそうです。
三月は展示会の予定はありません。楽隠居していますから、お茶飲みにお立ち寄りください。
2015年3月1日
展示会が終わり、作品がそれぞれの家に収まり、喜ばれていることでしょう。
今はひと息ついて、楽隠居の気分に浸っています。
身の周りのことはお手伝いの方が奇麗に整えてくださり、お買いものもいつもどおり西山商店から届きます。ビールのおつまみ程度の料理は、一人分ですので好きなように作れるようになりました。
江戸時代のご隠居さんは、仕事は子供にまかせて優雅に過ごしておられたようですが、私の場合は仕事だけは任せる人がなく一人で続けています。
今は沢山の方が来られることも無く、本当に好きな方だけがお見えになる状態で、話が弾み、一日がゆったりと流れていきます。
2015年2月15日
立春の今日、外は寒いのですが、お雛様を飾って春を感じています。
長年色々のお雛様を販売してきました。お買い上げいただいた方々は、もう飾って下さったかしらと思いを馳せています。
去年の10月からビールが飲めない日々を過ごしていましたが、ようやく美味しく飲めるようになりました。私の体にも春の到来です。
2015年2月4日
展示会無事終了しました。来店の方々に喜んでいただけたのが何よりの事でした。
ステンドグラスと絵のある暮らしを、長年お薦めしてきました。ステンドグラス作家の長坂さんにお会いして15年程。テンペラ画の日賀野さんもそのくらいの年月のお付き合いです。お客様の中には、ご両人の作品をお持ちの方も多いのですが、今回は新たなお客様にお求めいただきました。
「一番贅沢な暮らしをしているのは貴方ですね」と、来店された方に言われました。確かに、その通り。素晴らしい作品ばかりでなく、素敵な人に恵まれて、日々贅沢に過ごさせて頂いております。
2015年1月30日
昨年12月に予定していました展示会を、今年初の展示会としてスタートできる運びとなりました。
日賀野さん長坂さんの新作に染め織の西山、香月さんの新作が並びようやく新しい年を迎えることができたと喜んでいます。
2015年1月18日
昨年末に宮尾先生がお亡くなりになりました。
「宮尾大学」の生徒として永い間勉強させていただいていましたので、悲しみと寂しさを感じつつ、心よりご冥福を祈っています。
先生の作品には婦人公論に掲載された「連」のときから全作品を読み、たくさんのことを学ばせていただき、「宮尾大学」の生徒と思ってきました。
何の資格もない私が伝統工芸品の販売ができたのは、先生の本から学ばせていただいたことと、そのことで自信が持てたことが大きな力でした。長いお付き合いのなかで、色々の形見をいただきました。
身近においてしのばせていただいています。
2015年1月17日
これまで年齢のことは気にせず、勢いよく、跳び、跳ねるように生きてきた結果、最後に手痛い思いをさせられ、さすがに自分の年齢を自覚しました。
気がつけば八十路。これを機に、少しばかり軌道修正です。今年は、無理をせず、ぼちぼちと、「死ぬまで生きる」をモットーに過ごすことにしました。身の回りのことは、介護保険のヘルパーさんと家事手伝いの方に助けていただくこととして、仕事は今まで通り楽しみつつ続けていきます。
同好の方にお会いして、お話できれば何よりです。ご来店心よりお待ちしています。
2015年1月11日
2015年1月19日(月)〜28日(水)
11:00〜18:00 期間中無休
写真の作品は今から24年前の平成三年作の滝口和男さんのひつじです。滝口さんは毎年、干支の作品を作られて来ましたが、毎年思いもよらない表現の作品に驚かされました。
この作品のひつじは、毛糸を巻いて編み棒まで。編み棒はこの長さのものはありませんので手作りです。棒の先の玉をもくもくと作っている姿を想像しながら、ほのぼのした気分で新年を迎えたことを思い出しています。
2015年1月5日
昨年は10月末より12月26日まで入院していました。そのため店主日記もお休みさせて頂いていました。思いもよらない背骨の圧迫骨折との診断。痛みが酷く、手術の後もしばらくは動くこともできませんでした。健康には気をつけていたのですが、骨のことまでは考えが及びませんでした。加齢による弱りに加え、日頃の運動不足と体重オーバーで、ついに骨が悲鳴を上げたようです。
今年はビールを控え、リハビリに励んで、できることなら生きている間は、同じ痛みに襲われないようにしたいと思っています。
2015年1月